🚨 法規上の注意点：ナビ操作と保安基準

走行中にナビやモニターを操作することには、道路運送車両の保安基準や道路交通法が関わってきます。不適切な取り付けは、車検に不合格となるだけでなく、罰則の対象となる可能性があります。

• 走行中の操作禁止: 道路交通法により、運転中にカーナビの画面を注視したり、画像を操作したりすることは禁止されています（停車時は除く）。
• TVキャンセラー（ナビキャンセラー）: 助手席や後部座席の乗員向けに走行中にTVやDVDを視聴可能にするカスタムは広く行われていますが、運転者自身が走行中に注視・操作することは法規違反となります。取り付け自体は車検に直接影響しませんが、使用方法には注意が必要です。
• モニター設置場所: 運転席から視界を遮る位置や、エアバッグの作動を妨げる位置へのモニター設置は、保安基準違反となり、車検不合格の故障と見なされます。

「社外ナビを入れる際、車検で引っかからないように、必ず専門工場で取り付け後の視界の確認を行ってもらいました。自分でDIYすると、この法規リスクの判断が難しいです。」

💻 配線とコーディングの専門的注意点

E90系の純正オーディオ・ナビシステム（特にCCC/CIC）は、CANバスと呼ばれる通信システムで車両全体と連携しています。安易な配線接続は、車両側の高額故障を招くため、特に専門的な知識が必要です。

• CANバスアダプターの利用: 車速パルスやACC電源、イルミネーション信号などは、CANバスから取得する必要があります。これらをナビに伝えるための専門アダプター（インターフェース）の利用が必須です。直結すると、車両側ECUにエラーが発生する故障の原因になります。
• 純正システムの存続: E90系の多くは、純正オーディオがゴング音（警告音）やパーキングセンサー音も兼ねています。純正ユニットを取り外さず、システムを残す形（CANバスと連携させる）での取り付けが、長寿命化と機能維持の対策として推奨されます。
• コーディング: 純正ナビのCIC/CCCから社外ナビに交換した場合、純正ナビの機能を殺すためのコーディングが必要な場合があります。この専門的なコーディングは、信頼できる専門店に依頼しましょう。

「配線を間違えてCANバスにノイズが乗り、電動ウォーターポンプの制御にまで影響が出たという故障例を聞きました。社外ナビのDIYは、電気的なリスクを理解していないと危険です。」

💰 取り付け費用比較と専門店での費用対効果

社外ナビの取り付けは、部品代（ナビ本体、インターフェース、パネルなど）と工賃に分かれます。工賃比較を行い、維持費カットを目指しましょう。

社外ナビの交換は、工賃を惜しまず輸入車専門の専門店に依頼することで、電気的な高額故障リスクを回避でき、結果として費用対効果が高くなります。