🚨 なぜOEGガスケットからオイルが漏れるのか？

オイルエレメントハウジング（OFH）は、エンジンブロックに固定されており、その接合部に使用されているゴム製のガスケット（OEG）が熱と経年により硬化・収縮することが、オイル漏れの主要な故障症状です。E90系のN型エンジンでは、特に発生頻度が高く、10万キロ対策として交換が強く推奨されます。

• 漏れの場所: オイルフィルターキャップ周辺ではなく、ハウジングのエンジンブロックとの接合面、またはオイルクーラー（装着車のみ）との接合面から漏れます。
• 放置のリスク: 漏れたオイルがファンベルトに付着すると、ベルトが滑って切れ、最悪の場合、電動ウォーターポンプ故障（記事No.2参照）を引き起こす可能性があります。
• DIY難易度: 中程度。アクセスは比較的容易ですが、周辺部品の取り外しと、適切なトルク管理が専門的に求められます。

「オイル漏れを放置したら、ファンベルトが滑り始めて焦りました。ディーラーに見積もってもらったら高額だったので、DIYで修理を決意しました。」

💰 修理費用徹底比較：DIYと専門店での工賃差

OEGガスケット交換は、部品代自体は格安ですが、工賃に大きな差が出ます。維持費カットを目指すなら、工賃比較が必須です。

部品代はわずか数千円ですが、ディーラーの工賃は高額になりがちです。DIYに成功すれば、修理費用をほぼ部品代のみに抑え、最大の維持費カットが可能です。

🛠️ OEGガスケット交換DIY手順と成功のためのコツ

OEGガスケット交換の主要な手順と、作業を確実に行うための専門的なコツを解説します。

• 1. 周辺部品の取り外し（難易度高）: インテークマニホールドやオルタネーターなど、ハウジング周辺の部品を外す必要があります。特にN52エンジンでは手間がかかります。
• 2. 古いガスケットの除去と清掃（最重要）: 最も重要な工程です。ハウジングとエンジンブロックの接合部に残った古いガスケットの残骸やスラッジを、パーツクリーナーとスクレーパーで完璧に除去・清掃してください。残っていると**再発故障の原因となります。
• 3. 新しいガスケットの組み込み: 新しいガスケットには、シリコン系のオイルをごく少量塗布し、ハウジングにセットします。これにより、組み付け時のガスケットのズレや損傷を防ぎます。
• 4. 規定トルクでの締め付け（プロの技術）: ハウジングのボルトは、必ず規定トルク（通常10Nm前後）**で締め付けてください。締めすぎるとハウジングが破損し、緩すぎるとオイル漏れが再発します。トルクレンチの使用は必須です。

「ハウジングとブロックの間の清掃を怠ったら、すぐにまたオイル漏れしました。二度手間になり、結局工賃を払って専門店に頼む羽目になり、費用対効果が悪くなりました。」

🤝 DIYが困難な場合の専門店の選び方

周辺部品の脱着やトルク管理に自信がない場合は、無理せず輸入車専門の専門店に依頼する方が、結果的に高額故障対策として費用対効果が高くなります。

• 同時交換の提案: OEGガスケットとオイルクーラーガスケット（装着車のみ）を同時に交換することを提案してくれる専門店を選びましょう。工賃を節約できます。
• 清掃の徹底: 修理後の納車時に、漏れたオイルが完全に清掃されているか確認してください。これが不十分だと、新たな故障箇所の発見が遅れます。

確実な修理で愛車を長寿命化させ、維持費カットを実現しましょう。